言葉 12

 人間の精神生命の中には、暗示の感受習性というものがある。だから、たった一言をいうのも、この暗示の感受習性というものが、必ず、自分が気がつかなくても、ものの声に応じたように感じる。感じると同時に潜在意識に対して、そのとおりの状態が働きだすのである。
 潜在意識の状態が実在意識の状態に同化してくるのである。そして、その結果が気高い言葉、神聖な言葉であり、言い換えれば、積極的な言葉を表現した場合には、生命の一切が極めて状態の良い事実になって現われてくる。けれども、万が一、消極的な、怒り、悲しみ、悶え、迷い、そして悩みが遠慮なく口から出されるという場合には、もう恐ろしい結果を神経系統の生活機能に与えてしまうのである。
 実際人間が日々便利に使っている言葉ほど、実在意識の態度を決定するうえに、直接に強烈な感化力をもつものはない。感化力というよりむしろ暗示力といおう。
 このことを理解し、かつこれを応用して活きる人は、もはや立派に人生哲学の第一原則を会得した人だといえる。
 何故か!
 それは人生というものは、言葉で哲学化され、科学化されているからである。すなわち言葉は人生を左右する力があるからである。
 この自覚こそ、人生を勝利に導く最良の武器である。われらはこの尊い人生の武器を巧みに運用し応用して、自己の運命や健康を守る戦いに颯爽として、輝かしい希望に満ちた旗を翻(ひるがえ)しつつ、勇敢に人生の難路を押し進んで行かねばならない。

          




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